アンコール遺跡群-アンコール・ワット寺院、撮影場所:カンボジア、撮影年月日:2001年11月28日。(1)スールヤヴァルマン二世、12世紀後半の創建。寺院全体を取り囲む周壁の入口。この周壁は800×900メートルに及ぶ巨大なものである。(2)周壁のようす。連子窓がほぼ完全な形で残っている。(3)三重の回廊を巡らし、その頂点に中央祠堂を始めとする5基の祠堂を置くピラミッド形式で、クメール建築の最高傑作とされる。長大な第一回廊が見えている。(4)周壁の内側から見た日の出の情景。中央祠堂を始めとする5基の祠堂のシルエットが神々しい。春分・秋分には中央祠堂付近から陽が昇り、一層感動的という。(5)第一回廊のようす。壁面はヒンドゥー神話のさまざまなストーリーが長大な浮き彫りとして描かれていて、このため「劇場寺院」の別名がある。(6)第一回廊の壁面を飾るデバター像。クメールの伝統的舞踊アプサラダンスの一シーンとも見える。この軽快さ、リズム感は他の寺院には見られないものである。(7)最上層第三回廊への階段。凡夫の登攀を拒否するかのように、極端に急なものである。階段の幅は10センチ、一段の高さは30センチぐらいか。(8)第三回廊から見た夕陽に輝く中央祠堂。ヒンドゥー世界の中心、神々の住むメール山(須弥山-しゅみせん)を表したとされる。(9)寺院西塔門内に置かれているヴィシュヌ神。ヒンドゥーの神々のひとりであるが、現在は「土着神」として住民の信仰の対象になっているという。(10)寺院周壁の外側。修復工事に用いられる素材が整然と並べられていた。上智大学はじめ日本の学術・技術面の協力は極めて高く評価され、信頼を集めている。(11)アンコール遺跡群-プラサット・クラヴァン寺院。
大阪府立八尾翠翔高校 竹部嘉一