[ドイツ]ウンテル・デン・リンデン、撮影年月:1996年8月12日、撮影者:三木淳照(奈良県立二階堂高校教諭)、撮影場所:ベルリン市内。(1)「ウンター・デン・リンデン」の街路表示と時計です。(2)「菩提樹下と訳する時は、幽静なる境なるべく思はるれど、この大道髪のごときウンテル・デン・リンデンに来て両辺なる石だたみの人道を行く隊々(くみぐみ)の士女を見よ。」中央にブランデンブルク門が見えます。そのブランデンブルク門から東に延びる全長1.4Kキロメートルがかつてのメイン・ストリートです。18世紀から19世紀にかけて、この並木沿いに次々と、壮麗な建築物が築かれ、ベルリンの政治上の動脈としてプロイセンやドイツ帝国軍の数知れないパレードや閲兵の舞台となりました。ヒットラーもパレードを行いました。(3)「車道の土瀝青(アスファルト)の上を音もせで走るいろいろの馬車、雲にそびゆる楼閣・・・。」ベルリンの街を見た太田豊太郎の驚きが伝わってきます。写真は、現在のウンター・デン・リンデンを走るドイツ車です。ベンツに、アウディ、BMW・・・。(4)「かほよき少女(おとめ)の巴里まねびの粧(よそほ)ひしたる、かれもこれも目を驚かさぬはなきに、・・・。」はるばると家を離れてベルリンの都に来た太田豊太郎の目にはすべてが驚きです。写真はウンター・デン・リンデンの菩提樹とベンチです。
奈良県立二階堂高校教諭 三木淳照