[本文より]
入学,進級,どちらも新しい級友と新しい担任との学習のスタートです。生徒にも指導する教師にも,意欲的に取り組もうとする魔法が自然にかかっています。この時期に1年間の授業の方向性や見通しを示し,生徒に道徳の授業の進め方を理解させておければ,その後の授業を充実させるのに役立つはずです。まずは,教師が道徳の授業に対して,どのような思いを持っているかを伝えましょう。中学校での3年間を終えれば,社会人に成り得る生徒たちにとって,よりよく生きることを考える道徳の授業は,最も大切な授業であるとも言えます。そのことを生徒が意識できるように,最初の授業で話しておきましょう。
群馬県前橋市立第五中学校教諭 金子朋裕