「教室の窓」小学校家庭・中学校技術・家庭Vol.2(2004年9月発行)より。生徒の個人選択による選択授業を行うようになったのは,現在のカリキュラムの試行のときからである。その内容をどうするかについては,ずいぶん考えたものである。普段から,家庭科は,生活について,いろんな切り口から考える教科であると。だから,たとえわずかでもよいので,生活にかかわることがらについて深める要素のある授業を行いたいと考えたからである。自ら希望して来た生徒が集まるのだから,つくって終わりの授業ではなく,生活についての原理を学んだり,生活に対しての見方を少しでも変えたりするなど,生活に対する認識を深める授業がしたいと考えた。
奈良教育大学附属中学校教諭 中嶋たや