本研究は、滋賀県草津市立松原中学校におけるESD(持続可能な開発のための教育)の実践を「松原G-GRIT学習」と名付け、3年間の系統的学習の展開を基盤としている。
外国語科の単元「Animals on the Red List」や琵琶湖を題材にした学習では、生徒は絶滅危惧種や地域資源の課題を自らの問題として捉え、提案・行動・発信する力を養った。また、国際湖沼環境委員会を通じてインドネシアの中学生(SMPN21)との交流を行い、異文化間での課題共有と相互学習を実施した。振り返りの結果、両国の生徒は環境保全の重要性を共有しつつ、習得した能力に差が見られ、松原中の生徒はコミュニケーション力、SMPN21の生徒は多面的・総合的思考力が高い傾向が示された。
本研究は、地域資源と国際交流を組み合わせたESDの授業実践が生徒の主体的行動と地球市民としての意識の醸成に寄与する可能性を示唆している。
滋賀県草津市教育委員会 山本寛之
A4判たて、9ページ