2007(平成19)年度から特別支援教育が制度として開始されてから20年近く経過した現在、全国の学校で、障害のある子どもを含めた全ての子どもに分かりやすい授業づくり、学級経営などに取り組んでいる。筆者がこれまで訪問した教育委員会や学校であれば、これは別の学校でも参考になる取組だと思ったり、知ってもらう必要がある取組だと感じたりすることは数多い。しかし、どのようにその課題を解決すればいいのだろう、と悩んでいる学校現場が多いことも事実である。
本研究では、特別支援教育に関する課題意識をもつ教育委員会や学校に対して、特別支援教育の専門家である筆者が定期的に訪問し、障害のある子どもなどを含めた授業づくり、特別支援学級や通級による指導に関する特別の教育課程編成等への助言を実施した。また、その際に、授業づくり等に必要な「特別支援教育の視点」を教員が理解し、実践につなげることを意識した助言を行った。
さらに、学校現場でも実践しやすい実践研究の手法の一つである「プレポストデザイン」を用い、広く共有できるような工夫を図った。(東研研究報告 No.376)
東京教育研究所
A4判、52ページ