日本の子どもの体力は、主に学校で行われてきた「体力・運動能力調査」「新体力テスト」などによって継続的に測られてきている。スポーツ庁がまとめた調査データによると、子どもの体力は1985(昭和60)年頃から長期的な低下傾向が見て取れる。その中でも、コロナ禍の影響で体力の状況を示すデータは大きく下降している。
さらに、体力低下の状況は、コロナ禍の影響が現れる以前の2018(平成30)年時点ではすでに低下傾向が示されており、「子どもの体力は低下している」という認識が広まっている。体力低下は、「肥満や生活習慣病などの健康面」「意欲や気力の低下」といったものへの影響が危惧される。
体力向上を教育課題の一つとして捉え、その改善向上をねらいとして取組を強化している自治体や学校が増えてきている。その具体的な取組に焦点を当て、「体力向上」を目標に掲げ、成果を上げている全国各地の事例を紹介することで、課題解決に向けた各学校の実践の参考にしてほしいと考えた。(東研研究報告 No.374)
東京教育研究所
A4判、44ページ