本誌は、現在注目を集めている教育事情について、東書Eネット会員の先生方にアンケートの回答をお願いし、回収したデータの分析を基に、課題や今後の解決方法について探るWeb限定の教育情報誌です。
令和7年度の第2回は、「個別最適な学び」をテーマにしました。「個別最適な学び」の概念は、2021年1月の中央教育審議会答申「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現~(答申)」において提言され、次期学習指導要領改訂に向けた文部科学大臣の諮問(2024(令和6)年12月)においても、「主体的・対話的で深い学び」や「個に応じた指導」、「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」といった学習指導要領における重要な理念の関係性を整理することが示されています。
ところで、当研究所では、先の答申が出された翌年の2022年10月から11月にかけて「個別最適な学び」に焦点を当てた調査を実施し、その報告書を翌年1月にまとめたところです。
https://ten.tokyo-shoseki.co.jp/ten_download/2023/2023018070.htm
今回は、学習指導要領改訂に向けての議論が進むなか、改めて「個別最適な学び」に焦点を当て、前回調査結果と比しつつ、その実施状況や有効性への認識、課題等について明らかにすることを目的として、東書Eネット会員にご登録の先生方、弊社社員の依頼をご承諾いただいた先生方に質問紙調査を実施しました。令和7(2025)年7月下旬から9月上旬にかけて実施し、123人の先生方から回答をいただきました。
その調査結果の分析と、上智大学 教授の奈須 正裕先生による「すべての子供を包摂する『個別最適な学び』」を掲載しています。
東京教育研究所
A4判 14ページ