学習においては、新たな事象によってそれまで児童生徒がもっていた既習の概念が修正されたり更新されたりする際に、「なるほど」という納得や「確からしい」という発想が生徒の思考過程の中で生じていると考える。
本研究では、この「なるほど」をキーワードとして、児童生徒が自らの学習を振り返り、学習内容を納得するなかで自身の資質・能力を再認識し学習内容を再構築していく過程に焦点を当て、「なるほど」につながる観察実験や指導法の工夫など、探究的な学習を充実していくために取り組んだ中学校の先生方の実践を5事例紹介している。
これらの事例には、そのまま実践できる教材や日々の授業で取り入れることのできる授業展開などが紹介されている。これらが多くの先生方の日々の教育活動の一助となれば幸いである。(東研研究報告 No.369)
東京教育研究所
A4判