2020年、世界中に「新型コロナウイルス」が蔓延し、学校では子どもの安全・安心を担保したため、「ひと・もの・こと」と触れ合いながらの「学び」の姿は、授業から姿を消した。本研究委員会は、今日まで継続している「学び」への影響に対する改善策を考えるため、現場7名の研究員で問題の本質を探り出した。
「学び」において、教職員も含め多くの大人が、子どもはこれまでどおりに成長をしていると今でも思い込んでいる。教職員どうしの信頼関係、教職員と保護者の関係についても実践事例の中で言及する。
私たちに影響を及ぼしたさまざまな問題の本質は、コロナ禍が「ひと・もの・こと」への関わりを希薄にし、これが今日も継続していることにある。教育関係者はもとより、社会全体でこれらの問題の本質と向き合い、「腹をくくって」改善し続けていかなければならない。(東研研究報告 No.366)
東京教育研究所
A4判