東日本大震災から14年が過ぎ、その復興・復旧については大きく前進する一方、時間の経過とともに震災の記憶が風化し、人々の心から震災への思いが失われていくのではないかと危惧される。人々の震災への思いをしっかりと受け継ぐことの重要性は言うまでもなく我々の使命である。また、子どもたちのかけがえのない命を守ることは、学校教育の中核をなすものであり、各学校で行われる防災教育の重要性がこれまで以上に高まっている。
最近も能登半島の地震・豪雨、宮崎県の地震、山形・秋田県の豪雨など、全国各地で大きな自然災害がみられる。そのようななか、いつ起こるか分からない自然災害への備えが必要である。
そのために、全国各地で展開される防災教育の事例を紹介し、各自治体や学校で、その事例から学んだ防災教育の浸透を図る一助としたいと考えた。(東研研究報告 No.367)
東京教育研究所