本文より、私の英語との出会いは、幼い頃、父親によく連れて行ってもらった映画でした。洋画好きの父親の影響で、小学校入学前から映画館で英語に触れてきました。はっきりとは覚えていませんが、俳優が何を話しているのか聞き取ることもできないし、日本語字幕にも分からない漢字がたくさんあったと思います。それでも、日常とは異なる体験に毎回毎回、興奮したり感動したりしていました。小学生になると、近所の英語教室に通い始めました。最もよく覚えているのは、街角で駅までの道を教えるというシチュエーションにおける会話の学習です。その時に覚えたフレーズは今でもすらすらと言えます。また、その時にテキストの挿絵をもとに自分で勝手に頭の中で想像した街並みも、不思議とよく記憶しています。
(シリーズ連載)全国のICT有識者からの「英語学習×ICT」に関するエッセーをお届けします。
東京書籍(株) 英語編集部