東書Eネット

東書Eネット

連載コラム「かがくのおと」第182回 タンパク質相分離は特別なことではない

  • 理科
  • エッセイ
公開日:2024年03月27日
連載コラム「かがくのおと」第182回 タンパク質相分離は特別なことではない

生命現象とタンパク質相分離の関連は,2017年から何度となく取り上げてきた話題で,いま最も興味を持っている研究テーマである。タンパク質の液-液相分離は,多価相互作用をしやすい特別なアミノ酸配列が重要な役割を担っているが,それだけではなくもっと普遍的に起こるものである。今回は,フォールドしたタンパク質の相分離性について,機械学習による予測と,細胞内にある見えないサイズのドロプレットの実測に関する最近の論文を読みながら,2024年時点でのタンパク質相分離の見方を整理する。

筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎

戻る

関連する単元のリンク

おすすめの資料