ニューサポート高校「社会」vol.41(2024年春号)「特集:大学入学共通テスト分析」より。大問数や問題数は昨年と同様だったが、受験生にとって難易度は昨年よりも上がったと思われる。その原因の一つは受験生の学習がおろそかになりがちな文化史の知識が求められる問題が昨年度は 2 問程度だったところから 8 問程度と大きく増加したこと。そしてセンター試験から共通テストになって増加した「史料から正確に情報を取得し、日本史の知識を踏まえてそれを解釈して正答を選ぶ問題(いわゆる歴史的思考力を問う問題)」が、数は 11~12 問程度とほとんど変わらなかったものの、史料読み取りの難度(解釈ではなく情報取得のレベル)が上がったことで正答を選びにくくなったことによる。
札幌第一高等学校 秋野遼太郎
B5判たて,1ページ