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連載コラム「かがくのおと」第179回 フォールディング問題と人工知能の未来

  • 理科
  • エッセイ
公開日:2023年12月26日
連載コラム「かがくのおと」第179回 フォールディング問題と人工知能の未来

タンパク質の研究分野で人工知能(AI)が目立ちはじめたのは2020年頃だろうか。それから3年ほどでAIが構造生物学の分野を席巻したかのような印象がある。最近は「かがくのおと」でもこの話題を取り上げることが増えており,衝撃的な登場をしたAlphaFoldの話題や(1),ほぼ全ての既存のタンパク質構造がデータベース化された話(2),さらには汎用AIの応用や溶液系への展開(3)などを紹介してきた。それから1年足らずの間に,タンパク質の逆フォールディング問題やRNA構造までAIが急速に広がってきたので,この面白い時代の流れをあらためて取り上げてみたい。

筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎

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