『「主体的な学び」を実現する算数・数学の授業づくり~「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を通して~(特別課題シリーズ115)2023年3月発行』より。 多角形の内角の和が一定になることを、三角形は帰納的に、四角形以降は演繹的に考察していく。三角形では、二等辺三角形や正三角形を取り上げることで、角の和に着目しやすくし、一般の三角形へと広げていけるようにする。四角形の内角の和を考察する際には、特別な四角形を考えたり補助線を引いたりするなど、多様な個の考えを生かしながら学習を展開していくことで、個が埋没しないようにする。五角形以降については「特別な形からはなかなか考えにくい。」、「たくさん線を引くと内角ではない余分な角が多くなる。」という“困り”を共有し、協働的に 1 つの頂点から対角線を引いていくとよいことに気付けるようにしていく。
東京教育研究所