ニューサポート高校「理科」vol.39(2023年春号)特集:熱化学の指導/実験を通して見いだす力を育む授業設計、より。東京学芸大学附属高等学校では、1年次に必修で地学基礎(2単位)を設置している。今までも実験・観察を重視した授業を行ってきた。その姿勢は新課程になっても変わっていない。新課程1年目の2学期末までに、表1に示した実験・観察を行ってきた。表1には、学習指導要領に示されている資質・能力を育むために重視する探究の過程と、育成を目指す資質・能力の三つの柱について、いずれに該当するかをあわせて示した。ここでは本校地学科での実験・観察を中心にした授業のようすを3つ紹介する。
元東京学芸大学附属高等学校 田中義洋