ニューサポート高校「社会」vol.39(2023年春号)特集:大学入学共通テスト分析、より。令和4年度から「地理総合」の授業が始まり、すでに生活文化や自然災害との関連から地形について指導した先生も多くいることでしょう。世界の大地形の説明で「造山帯」に代わって「変動帯」を使うべき理由については別稿ですでに詳しく説明しました。また、従来の地理教育で述べられてきた造山帯と天然資源との関わりについても、その対応関係には再検討の余地があることも指摘しました。本稿ではこれまで取り上げてこなかった変動帯に対置される「安定地域」について用語の整理と併せて説明します。
北海道大学低温科学研究所准教授 白岩孝行