ニューサポート高校「社会」vol.39(2023年春号)特集:大学入学共通テスト分析、より。今年は大問4題、解答数33という出題型式、及び大問ごとの主題分野(後述)のいずれについても昨年と同一であった。大問のリード文が全て対話形式であることも昨年と同様で、問いの難易度についても大差はない印象である。一方で、資料文を読ませる問題数の増加や、知識を活用しつつ、会話文の空欄にあてはまる適切な文章を推理して答えさせる問題の出題など、例年との違いも随所に見られた。再来年は新科目「公共」の導入により出題の形式・内容ともに大きく変わるであろうことを踏まえると、現行科目の出題が最終年となる来年については、今年の出題形式・内容が引き続き維持されるものと予想できる。
奈良女子大学附属中等教育学校 中村博之