東書教育シリーズ中学校理科「教科書コラム復刻版」2002年9月作成より。「発展的な内容」関連資料として,昭和47年度版教科書「新しい科学」より抜粋・編集したものです。ランフォード(アメリカ,1753~1814年)は熱が物質でないことを示す実験をおこなった。彼は,同じ質量で,同じ温度の水銀と水を入れた2つのフラスコをてんびんでつりあわせておいてから,両ほうの温度を下げた。水は水銀より比熱が大きいから,水銀よりはるかに多量の熱を放出したにもかかわらずてんびんのつりあいは変わらなかった。彼はこのような実験をくりかえしおこなって温度が変わっても質量が変わらないことを確かめた。
東京書籍(株) 理科編集部