東書教育シリーズ中学校理科「教科書コラム復刻版」2002年9月作成より。「発展的な内容」関連資料として,昭和41年度版教科書「新しい科学」より抜粋・編集したものです。19世紀末まで,原子というものは,もうそれ以上こまかく分けることのできない,物質のいちばん小さな単位だとおもわれていた。原子は目で見ることはできないが,現代の科学者は,いろいろな現象を通じて,原子がもっと小さな多くの成分からなりたっていること,そして,このきわめて小さな世界ではたらく法則は,わたしたちの目に見える日常の世界での法則とはたいへんちがう,おもしろい性質をもっていることをあきらかにした。原子力や放射能などは,みな,原子の世界での物質のふるまいがもとになっているのである。
東京書籍(株) 理科編集部