魯迅『故郷』は「中学国語科の超安定教材」とまで言われ、中学の現場では「希望の文学」という枠組みで論じられ指導されることが多い。しかし、大学の研究者たちの間では、他の作家と比較しての「作家論」を含む俯瞰的な読みのもと「希望の文学」という解釈は真っ向から否定され、「希望の論理の破産」「民衆との隔絶」とまで評される。一体これはどういうことか。本稿では、『故郷』はどう読むべきかを再検討してみたい。
北海学園大学 元講師 荒木美智雄
A4判たて,10ページ
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