2020年より、小・中・高等学校においてキャリア・パスポートの活用が始まっている。それ以前にも、キャリア教育に関連した活動の記録を保管したり、自己評価したりするポートフォリオは活用されてきたと考えられる。キャリア・パスポートの活用が学習指導要領において求められるなかで、その形式や活用方法等については、さらに開発が必要な状況にある。本研究報告書は、上記の主題の下、大学教員1名による東書Eネット会員を対象としたキャリア・パスポートに関わる量的調査と分析、小学校長3名、中学校長2名による、それぞれの学校での実践をベースにしたキャリア・パスポートの開発や活用等から構成されている。とりわけ、通常の学級や特別支援学級に在籍する特別な支援を必要とする児童・生徒にとって効果的なキャリア・パスポートについて、小・中学校それぞれ取り上げていることが特徴である。(東研研究報告 No.339)
東京教育研究所