教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.64 特集:児童・生徒を守る防災教育(2021年9月発行)より。近年、防災教育への社会的なニーズが高まる中で、児童が防災教育に触れる機会は充実してきた。一方、限られた時間の中で、児童が防災について学ぶことの価値や意味にまで迫ることは難しい。社会科では、災害を扱う単元において学習指導要領の「内容の取扱い」に、「自分たちにできることなどを考えたり選択・判断したりできるよう配慮すること」と明記され、社会科での学びを実生活へつなげることが重視されている。本稿では、第4学年「自然災害(風水害)からくらしを守る」の実践を事例に、カリマネでいきる社会科と防災教育の姿を提案する。
世田谷区立経堂小学校主任教諭 吉岡泰志