小学校高学年児童を対象とした外国語の教科指導において,2017年版小学校学習指導要領への移行期から継続してSmall Talkという活動が実践されています。Small Talkは『小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック』において,「2時間1回程度,帯活動で,児童が興味・関心のある身近な話題について,指導者のまとまった話を聞いたり,ペアで自分の考えや気持ちを伝え合ったりする中で,既習表現を繰り返し使用する機会を保障し,その定着を図るためのもの」,「授業の初めに相手を替えて1~2 分程度の対話を2 回程度行う対話的な言語活動」とのように述べられています。その定義や趣旨の不透明さを指摘する声も少なからずありますが,それを基に,指導目標や児童の実態に応じて活用方法に幅を持たせることで,学びが深まるSmall Talkの実践につながっていきます。そのためにぜひおさえておきたいSmall Talkの実践ポイントをまとめます。
佐賀大学・准教授 林裕子