不等式の証明には,“この方法で証明するのが一般的である”というような通念がある。「そうするのが当然」というような「思い込み」である。生徒が別のやり方で証明しようとすると「その証明はそのような方針ではなくこのようにするのだ。」とストップをかけ,生徒の成長の芽を摘んでしまってはいないだろうか。本稿では,不等式の証明がうまくできず質問に来た生徒と,数学的帰納法で証明した生徒の話をご紹介したい。
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山口県立光高等学校 西元教善
A4判たて,5ページ
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