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連載コラム「かがくのおと」第145回 ATPは難溶性分子を溶かすのか?

  • 理科
  • エッセイ
公開日:2021年02月25日
連載コラム「かがくのおと」第145回 ATPは難溶性分子を溶かすのか?

『ATPは生物のハイドロトロープである』という論文がサイエンス誌に報告されたのは2017年のことだった。マックスプランク研究所のアンソニー・ハイマンらの研究チームが報告したこの論文は,ATPがタンパク質の凝集や液-液相分離をふせぐという興味深い発見で,以前に「かがくのおと」でも紹介した。あれから4年が過ぎ,この論文のタイトルにreallyを入れて疑問文に変えた,『ATPは本当に生物のハイドロトロープなのか?』という論文が,レーゲンスブルク大学のワーナー・クンツらの研究グループから報告されている。今日はこの論争を,古い用語を整理しながら紹介したい。

筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎

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