ニューサポート高校「数学」vol.35(2021年春号)より。私が教員になった頃,各学校での授業スタイルは,昔ながらのチョーク&トークの講義形式が主流でした。しかし,この10年の間にICTを用いた授業やアクティブ・ラーニングといった生徒が活動するような授業が増えていき,現在では主体的・対話的で深い学びに重点を置いた授業へシフトしていっています。この10年で各教科の授業スタイルも多様性が広がり,生徒も同様に多様性が広がっている気がします。私が今まで勤務してきた学校でも講義形式の授業,複数の生徒がグループになって問題を考える授業,生徒が授業をするような授業,ICTを用いて視覚的に理解させる授業など,様々な授業を目にしてきました。私はどの授業が生徒にとって効果的で,どの授業が効果的でないといった判断をすることは出来ません。しかし,どの授業も正しいけれど,同じ授業スタイルだけでは国が求める力を生徒につけさせることは難しいと考えています。
大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎教諭 山本 修平