ニューサポート高校「社会」vol.35(2021年春号)より。第一日程の大問の数は昨年と同じ4問,マーク数は昨年の34から31に減少した。解答数は減ったが,単一の知識だけで解答できる問題が減り,複数の知識を用いる問題や,説明や資料を読み取る必要がある問題など,時間がかかる問題が増加した。そのため受験生は,負荷が大きくなったと感じたかもしれない。ただし求められている知識はいずれも基本的なものであった。なじみのない表現などに惑わされず,粘り強く思考を積み重ねていくことが大切である。
広島大学附属中学校・高等学校 阿部 哲久