本冊子は,副主題に「授業や指導の可能性」という表現を入れ,具体的な事例を中心に構成した。特に,事例については,「これならやれそうだ」「できるかもしれない」という今後の指導への見通しや将来への希望がもてる可能性にも通じていくと考えた。さらに,教員の困り感を和らげ,子供の個性やよさに気付き,これからの授業や指導の見通しをもち,前向きに取り組んでいこうとする可能性や,保護者の困り感を和らげ,保護者が子供の個性やよさに気付き,可能性を見出せるよう意図した。本報告書は,通常の学級に在籍する特別な支援を必要とする児童・生徒への配慮と工夫を図っていくことを目的として,各小・中学校での具体的な事例12例,教育委員会の役割,校長の役割などをまとめた。(東研研究報告 No.326)
東京教育研究所