楕円の標準形x2/a2+y2/b2=1(a>b>0)を求めるときには,「2定点からの距離の和が一定である点の軌跡」という定義に従い,2定点をF,F'とし,直線FF'をx軸,線分FF'の垂直二等分線をy軸にとり,cを正の定数としてF,F'の座標をそれぞれ(c,0),(-c,0)とする。生徒にとっては,方程式で陽に現れないcから始めることが奇異に思われるようである。このように,定義と定義から導かれた「標準形」と呼ばれる方程式には若干の距離感がある。本稿では,定義と方程式とグラフの三位一体化という視点から,「実感・実用」という点も意識し,「楕円」について考察したい。
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山口県立光高等学校 西元教善
A4判たて,5ページ
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