「教室の窓 北海道版(小・中学校)vol.21」より。小学6年総合的な学習の時間の単元名「いいね!ん?どうなってるの?インドから始める私のSDGs」の実践例。2018年にSDGsの1つ「貧困」をテーマとした教材作りのためにインドでフィールドワークを行った。その中で強く印象に残ったのが,貧富や男女といった格差の問題である。しかし,それだけを焦点化した教材は,ややもすると「インドは嫌だな。日本に生まれてよかった。」との思いを児童に抱かせる恐れがある。そこで,まずはインドへの興味関心を高める段階。次にインドの人々の気持ちを共感的に理解する段階。そして日本も同様な問題を抱えていて,それは国際社会共通の問題であることを知る段階,というように少しずつ世界的な課題を児童の生活に近付けていきSDGsと児童自身の生活を結び付けて考えられるような授業を目指した。
札幌市立伏見小学校教諭 佐久間みのり