「SDGs情報ペーパー『Let’s Study! SDGs』」(2020年11月)より。世界の人口で,もっとも豊かな 1%の人が,世界全体の資産の約 33%を所有しています。一方,もっとも貧しい 25%の人の資産は,約 10%にすぎません。「ジニ係数」とは,所得格差を測る際によく使われる指標です。ジニ係数の値は 0~100(または0~1)の間で表し,0 に近づくほど所得格差が小さく,100 に近づくほど所得格差が大きい状態です。先進国の平均は 29.7,日本は 33.9。日本の所得格差が大きい背景には,労働市場における二極構造の固定化と,生産年齢人口に対する税や社会保障制度の再分配効果の弱さがあると,OECD は指摘しています。
東京書籍(株) 家庭編集部