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タンパク質は,溶液条件を工夫すればアミロイドと呼ばれる凝集体を形成するものが多い。知っている人は意外に少ないかもしれないが,ミオグロビンや血清アルブミン,リゾチーム,オボアルブミン,ヒストンなどタンパク質でも例外ではなく,酸性や弱アルカリにして加温するとアミロイドになる。アミロイドの形成はタンパク質に普遍的な性質のひとつなのである。今日はアミロイドについて整理してみたい。
筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎
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