『ニューサポート高校「数学」vol.34(2020年秋号)特集:「解説する授業」から「考えさせる授業」へ』より。高校での数学の学習に困難を抱えている生徒は,小学校や中学校のどこかの段階でつまずき,数学に対する苦手意識を抱いていることがある。生徒によっては,数学を理解できなかった経験を通して自己評価や学習意欲が低下している。本稿では,「認知処理スタイルに応じた指導」と「授業のユニバーサルデザイン化」の2つの手立てにより,生徒に数学がわかる,できる喜びを感じさせることを目指した授業実践について,その内容を紹介する。
宮城県岩出山高等学校教諭 細川剛