小学校社会科においては,「社会的事象を,位置や空間的な広がり,時期や時間の経過,事象や人々の相互関係などに着目して捉え,比較・分類したり総合したり,地域の人々や国民の生活と関連付けたりすること」が「社会的事象の見方・考え方」として整理されている。そこで,教師が子どもに投げかける「社会的事象の見方・考え方」を導き出す契機となる問いかけを具体的な形で表現してみたい。
それを,社会的事象の「見方・考え方」を働かせるための術(すべ)と仮にいうことにする。
鳴門教育大学准教授 金野 誠志