つくば市教育委員会は令和元(2019)年度、「つくば市社会科授業共同研究」として、防災教育に関する実践研究を実施した。小学校社会科の防災教育は、工夫次第ではさまざまな単元において導入が十分に可能である。そこで、特定の学年や単元に限定せず、広く社会科における防災教育の確立を目指して、今回の共同研究を進めることにした。本稿では、2つの授業実践の事例をご紹介したい。
今回の実践で共通して重視したことは、第一に、ユニークな題材を選び出して教材研究をしっかりとすること、第二に、社会的事象の見方・考え方を授業の中に明確に位置づけること、第三に、主体的・対話的で深い学びのための具体的な手立てを授業に導入することである。
筑波大学教授 唐木清志
つくば市立葛城小学校教諭 櫻井惣一朗
つくば市立秀峰筑波義務教育学校教諭 菊田裕嗣