「ニューサポート高校「理科」vol.33(2020年春号)特集:授業を変える2〜思考力・判断力・表現力を育む授業〜」より。平成30年に告示された改訂学習指導要領では,「主体的,対話的で深い学び」を通じて,「知識及び技能」や「思考力,判断力,表現力等」を育成することが求められており,これまで以上に生徒の学び方を意識した授業が求められている。筆者は,授業改善の一環として,一昨年度からジグソー法を取り入れた岩石薄片の偏光顕微鏡観察実習を行っている。これは,例年,学習事項の確認を目的として火成岩で1時間,変成岩と堆積岩で1時間をかけて行っていたスケッチ中心の観察実習を,「主体的,対話的な学び」のなかで学習した知識を活用しながら,思考・判断する場面があるように改善したものである。まだまだ試行錯誤の段階ではあるが,本稿ではその取り組みについて紹介する。
香川県立高松高等学校 髙木大輔