東書Eネット

東書Eネット

(巻頭言)蓄える知識から使える知識へ:研究者の立場から

  • 理科
  • エッセイ
公開日:2020年04月01日
(巻頭言)蓄える知識から使える知識へ:研究者の立場から

「ニューサポート高校「理科」vol.33(2020年春号)特集:授業を変える2〜思考力・判断力・表現力を育む授業〜」より。私が学生のころと昨今を比べると,簡単に入手できる情報の量が飛躍的に増大した。30年くらい前までは,分からない事項があると百科事典や理化学辞典などを参照するのが普通であった。よって,知識を蓄えることに多くの時間を費やしていた。しかし,インターネットが普及してからは,端末を叩けば膨大な情報がほとんど瞬時に手に入るようになったことで,一般的な事項についての情報の価値は著しく低下した。そして,入手できる情報の量が膨大になったので,どうやってそれを分類するかに頭を悩ますようになっている。ファイルの中身を増やすよりも,どうやってディレクトリーを切るかが,入手した情報を実際に使う際には重要になっている。

東京工業大学栄誉教授・特命教授[元素戦略研究センター長] 細野秀雄

資料ファイル

B5判たて,2ページ

  • PDF

    PDF

    pdf/630.1KB

非会員の方は公開から一年を超えた資料は閲覧出来ません。会員登録をすると、全期間の資料を閲覧できます。

戻る

関連する単元のリンク

おすすめの資料