教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.59 2020年1月発行より。近年,「どれだけたくさんの知識をもっているか」ではなく,「それらを駆使しながら,自分の考えをもち,論理的に組み立て,適切に表現する力の育成」を重視する機運が高まりつつある。このような力をつけさせるためには,自然と「自分の考えをもちたい」「他の人と話し合ってみたい」と思うような学習を積み重ねていくことが重要だと筆者は考える。有効なものの一つとして「問いを立てる」という方法を挙げ,筆者が「走れメロス」を題材に実施した,授業の一連の流れを紹介する。
横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校教諭 廣瀬充