本校では毎年5月の連休明けに、「世界一大きな授業」と題して、各クラス担任の教員が、それぞれテーマを設けてアクティブラーニング(以下AL)を実施しており、私は、この機会を利用して、通常の通史学習では実施しがたい、テーマ性を有するAL的な授業を、一話完結で行っている。今回は、ヴィクトリア時代の社会を考え、「女性は家で家事と子育て」が必ずしも悪とは言えない時代があったということを見つけ出す、言い換えれば生徒が資料を読み解いていくことで、ヴィクトリア期のイギリス社会のイメージを構成し、現代のジェンダーの問題とも絡めて考える授業を行った。その授業について紹介したい。
京都学園高等学校 齋藤忠和