ニューサポート高校「理科」vol.32(2019年秋号)より。今回は物質の性質を究める化学の基本である無機物質・有機物質から2件の実験を紹介する。実験は,教科書学習が終わってから行ったのでは余分な時間が必要になり,進度に影響を与える。しかし学習途中に行えば,その実体験から事後の学習効果を上げる事も可能である。授業時数は増えないのに思考力・探究力育成を要求されるのは今に始まったことではない。我々は,その上をいく工夫が出来るはずである。この連載も今回で最終回となるが,全国の次代を担う教員の更なる工夫実践を期待している。
立命館慶祥高等学校マイスター教諭 杉山剛英