三角比は当初,直角三角形をもとにした鋭角の三角比を扱う。その後、鈍角の三角比を扱う。数学では「拡張」という行為をよくする。これは喩えると、パソコンの「更新プログラム」や「バージョンアップ」のようなものである。つまり,それまでのことはそのままできて,新しいこともできるようになるということである。新しいことはこれまでに経験したことのないことであるから,当座は戸惑うことはあるであろうが,慣れていくとその良さが分かる。「理解」には「同化」と「調節」が必要である。「わかる」ためにはその行為がスムーズにできるかどうかにかかっている。そのための「わかりやすい説明」が数学の苦手な生徒には必要である。本稿では,鋭角の三角比から鈍角の三角比に拡張するときの躓きが少なくなるような説明を考察したい。
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山口県立高森高等学校 西元教善
A4判たて,5ページ
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