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小学校英語で環境教育?-その必然性と有用性について-

  • 英語
  • 指導資料
公開日:2019年06月19日
小学校英語で環境教育?-その必然性と有用性について-

二人の少女の姿が重なり合う。"If you don't know how to fix it, please, stop breaking it." 「(地球環境を)直す方法を知らないなら,壊さないでください」と,無造作に髪を後ろに束ねた少女が壇上から,各国の代表者に環境保護の無策を訴えていた。1992年,リオにおける国連環境サミットでのセヴァン・スズキさん,12歳だ。そして,"You are stealing our future."「あなた方はわたしたちの未来を奪っている」,まだあどけなさの残る少女が,カメラに向かい私たち大人の嘘を鋭く糾弾していた。2018年8月から,スウェーデンの国会前で座り込みを始めたグレタ・トゥーンベリさん,15歳だ。ともに環境破壊への対策を切実に訴える,そのスピーチの言葉は,シンプルな英語だ。セヴァンさんはカナダ人で英語が母語だが,グレタさんの母語はスウェーデン語である。二人の力強いメッセージは,英語に乗って世界に拡がった。特にグレタさんの言葉は,その具体的な行動と最近のSNS の発展を伴い,瞬く間に人々をつなぎ,世代を超えて同じ願いを訴える行動へと促している。

白梅学園大学 非常勤講師 町田淳子

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