2018年4月から,いよいよ新学習指導要領のもと,外国語活動・外国語科への2年間の移行期間に入ります。2017年9月に高学年の移行期教材We Can! 1,2が,12月に中学年用教材Let's Try! 1,2が発表され,少しずつ具体が示されていますが,「教科としての外国語」をどう推進していくか,みな頭を悩ましている最中だと思います。私自身も長らく様々な学校で外国語活動に関わらせていただいていますが,4月から授業をどう進めていくか,評価の問題を含め,模索しています。We Can! は70時間の外国語活動を履修してきた児童を想定して作られていますので,2018~2019年度の5・6年生には,各学校での柔軟な活用が求められます。そんな中,まず大切なことは,指導者が今・目の前にいる児童の現状をよく把握して,「1年後2年後に,子どもたちがどうなってほしいか・何ができるようになっていてほしいか」という目標を明確に定めて,そこに導くために「何を・どのように指導していくか」の見通しを持ち,取捨選択することだと思います。
大阪教育大学・大学附属小学校 非常勤講師 樫本洋子