教室の窓「小学校・中学校 教育情報」Vol.57(2019年4月発行)より。新学習指導要領において,教科書には子どもたちに「数学的な見方・考え方」という資質・能力を育成させることが求められている。「数学的な見方・考え方」とは,個々の内容の大切な概念や観点が理解できる,個々の単元で学ぶ知識や技能の連続性や関連性が理解できる,汎用性のある思考方法や表現方法を活用できる,などである。授業においてもこれらを意識することが期待され,教科書はそれを後押しする役割が求められている。
島根県立大学教授 齊藤一弥