撮影年月日:1997年、撮影者:愛媛県K.K、撮影場所:五段高原。四国カルストは、標高1485mの天狗森を最高峰に、東西約25kmにわたって石灰岩が分布しており、日本三大カルストの一つである。この写真は、姫鶴平(めずるだいら)から五段城の方へカメラを向けて撮ったもの。五段城の近辺の石灰岩に水をかけて詳しく観察すると、古生代の示準化石であるフズリナがよく見える。また、石灰岩の表面を手で触るとざらざらとしており、いくつもの溝のようなものがある。このようなざらざらした溝は、長い年月をかけて石灰岩の表面が雨水によって溶かされてできたもので、溶食溝(ようしょくこう)と呼ばれている。
愛媛県 K.K