数学では思わず「うまい!」と膝を打つような解法がある。そのような中に「中抜け現象」を利用する解法がある。代表的な例は数学Bの「数列」の中で「いろいろな数列の和」という項目で扱われている。2行目において両端以外は,隣り合う偶数番目と奇数番目が「打ち消しあって」消えてしまう。つまり,「中が抜けて」両端の差として求められる。教科書ではこのような数列の和は「いろいろな数列の和」として取り上げられているが,実はこの現象は「等差数列」「等比数列」の一般項を求めるときにも潜んでいる。ただ,そのような見方をしていない,あるいは気付いていないだけである。本稿では,この「中抜け現象」を意識して数列の一般項や和を再考してみる。
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山口県立高森高等学校 西元教善
A4判たて,4ページ
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