数列の和の応用問題の一つに,1からnまでの自然数のうち,異なる2つの自然数の積の和を求めさせる問題がある。このような問題はこれまで数列の問題として扱っていなかったために,初見の生徒は解答の糸口が見つけにくいようである。
この問題はi,jを1から nまでの自然数とし,i<jとするときの積ij の和,つまり n∑i<j ijを求めればよいのであるが,総和記号 についてこのような表し方,使い方をすることは基本的には認められていない。しかし,このような表し方を認めた方が,問題が扱いやすくなる。
本稿では,このような表し方を認め,1から nまでの自然数のうち,異なる2つの自然数の積の和の求め方について,その根底にある考え方を探りながら考察してみる。
※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→無償ダウンロードのご案内
山口県立高森高等学校 西元教善
A4判たて,5ページ
Word
docx/304.5KB
pdf/366.9KB
非会員の方は公開から一年を超えた資料は閲覧出来ません。会員登録をすると、全期間の資料を閲覧できます。