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連載コラム「かがくのおと」第93回「オートファジーと細胞内タンパク質」

  • 理科
  • エッセイ
公開日:2016年10月21日
連載コラム「かがくのおと」第93回「オートファジーと細胞内タンパク質」

今年のノーベル生理学・医学賞は,東京工業大学・大隅良典栄誉教授の「オートファジーのメカニズムの発見」に対して授与された。生体分子は細胞内で精密に合成され,同様に,精密に分解されている。この分解の仕組みのひとつがオートファジーである。大隅教授は,オートファジーが酵母にも起こることを発見し,関連する遺伝子を特定することに成功した。分解も合成と同様に複雑な仕組みがあるという報告に多くの研究者が興味を持ち,分子生物学的や構造生物学の研究が大発展した。最近ではヒトの細胞での研究も盛んで,神経変性疾患やガンや老化にも関わることがわかってきている。今回は,オートファジーについて簡潔に整理し,細胞内タンパク質の研究を俯瞰してみたい。

筑波大学数理物質系物理工学域教授 白木賢太郎

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